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「アイドリングストップ機能」は、現在発売されている車両には当たり前のように
搭載されていますね。
メリットがあるので多くの車種が採用しているわけですが、
デメリットも持ち合わせています。
今回は、「アイドリングストップ」のメリット、デメリットを解説し、
上手な使い方も紹介していきます。
アイドリングストップとは?
「アイドリングストップ」、とは車両が停止している状態で、
エンジンを自動的に停止させる機能をいいます。
「アイドリング」、とは車両が停車している状態でも、
エンジンのみが稼働している状態です。
言葉の意味は、「何もしていない」、と言った意味があります。
アイドリングストップが市販車で初採用されたのは、1971年のことです。
車種は、4代目の「トヨタ クラウン」、です。
当時の技術では、高級車でないと採用できないような機能だったんですね。
現在のような、完全全自動のアイドリングストップシステムは、
「トヨタ ヴィッツ」、に初採用されました。
採用理由は、「燃費向上」、を目指してのことです。
実際に燃費数値としては、約9%向上したそうです。
その後、環境への配慮と、排気ガス規制の強化対策として、
採用車種が拡大していきました。
アイドリングストップのメリット デメリットを紹介
アイドリングストップ自体は、エネルギーロスを少なくすることを
目的としていますが、デメリットもあります。
メリット、デメリットを解説していきます。
アイドリングストップのメリット3選
- 燃料を節約できる
走行していない状況で、エンジンが稼働しないので、
燃料消費は削減できます。
- 排気ガスを削減できる
燃料と同様に、エンジンの稼働が止まるので、
排気ガスも削減できます。
- 騒音を軽減できる
停車中のエンジン音がなくなるので、
車内外共に静かになります。
アイドリングストップのデメリット4選
- エンジン関連部品への負担が大きくなる
エンジン始動には、バッテリー、スターターモーター、と言った
部品が稼働します。
必然的にこれらの動作回数が増えるので、負担は大きくなります。
- 燃料消費が増える場合がある
エンジン始動時には、多くの燃料を消費します。
ごく短時間のアイドリングストップでは、
燃料消費量が逆に増えてしまうことがあります。
- エアコンが停止する車種がある
エアコンはエンジンの力を利用して動作しているので、
エンジン停車中はエアコンが効かないケースが多いです。
- 発進時に出遅れる
発進時には、エンジンを再始動させてから車両が発進するので、
1~2秒程度出遅れる場合が多いです。
通常の発進であれば問題ないのですが、
右折時や、合流の場合などは車間を広めに
取っておく必要があります。
アイドリングストップが真価を発揮する場面
比較的長時間の停車の場合に真価を発揮します。
車種にもよりますが、15秒以上の停止時に有効とされています。
逆に言えば、信号のない交差点での一時停止程度であれば
アイドリングストップは効果を発揮しない事になります。
アイドリングストップ機能を停止させる方法2選
アイドリングストップによる燃料削減は効果的ですが、
あまりに短時間の停止では効果が出ないので、
機能停止をうまく使うことが大事です。
- アイドリングストップ停止スイッチを押す
車両にはアイドリングストップ停止機能がついているので、
それを積極的に使用します。
長時間停車になりそうもない状況では、
アイドリングストップ停止が有効です。
- アイドリングストップキャンセルキットを装着する
純正のアイドリングストップ停止は、
エンジンを切るとリセットされてしまうので、
乗車時に毎回セットする必要があります。
この操作を機械的に自動で行ってくれるキットが
販売されています。
取付作業は、カー用品店などに依頼する必要がありますが、
毎回のスイッチ操作の手間が省けます。
アイドリングストップ非搭載車が出てきている
最新の車両では、アイドリングストップ非搭載車も
出てきています。
元々、燃費性能対策として搭載された機能ですが、
技術開発が進んだため、非搭載でも燃費基準をクリアできるように
なってきたためです。
今後の技術開発次第では、さらに搭載車は少なくなる可能性もあります。
最後に
まとめとして、今回の記事を振り返ります。
アイドリングストップは車両停車時に自動的にエンジンが
停止する機能です。
メリットは、
- 燃料消費の節約
- 排出ガスの削減
- 騒音の低減
デメリットは、
- エンジンスタート関連部品の消耗
- 燃料消費量の増大
- エアコンの停止
- 発進時のタイムラグ発生
メリットはありますが、デメリットも多く
万能な機能ではないことを理解しておく必要があります。
状況に応じてアイドリングストップ機能ON/OFFの切り替えを
行ったほうが、より機能を活かせるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、皆様の快適なカーライフのお役に立てれば幸いです。