ご覧いただきありがとうございます。
今回は、車の「燃費悪化の原因」、について解説していきます。
今回取り上げる内容は、燃費を悪化させない運転、ではなく
車両自体にある原因を解説します。
「新車のころと比べて燃費が悪化した。」、
「カタログ燃費よりかなり低い値しか出ない」、
と言った問題を抱えていらっしゃる方の解決のきっかけに
なる内容です。
低燃費グッズなどを用いた対策ではなく、
車両の性能を維持し続ける対策を紹介します。
せっかく購入した車ですから、少しでもいい状態で
永く運用した方が気持ちいいですし、
安全運転にも繋がります。
ぜひ最後まで読んでいただき、新車の性能を永く継続させる
役に立ててください。
なぜ燃費はカタログ値通りにならないのか?
燃費計測の方法が、実際の走行とは違った条件で
測定されているため、カタログ燃費と、実燃費に差が生じます。
一般的なユーザーが燃費を測定する場合は、
道路を走行した結果になりますが、カタログに記載されている
燃費の測定は、専用のローラーの上に車両を載せて行います。
そのため、空気抵抗や、ハンドルを切った際の抵抗や、
路面の抵抗などが、実際の走行条件とは異なります。
もちろん実際の条件に近づくように補正されていますが、
実燃費との差は大きくなります。
カタログ値は理想値ですので、あまり意識しない方がいいです。
燃費はいいに越したことはないのですが、
2~3割程度は悪くなる前提で意識しておくといいでしょう。
燃費悪化の基本的な3つの要因
基本的には、新車の頃より性能が低下したことが
要因に挙げられます。
工業製品である以上、やむを得ないこともありますが、
ある程度防げる項目もあります。
燃費低下の要因は以下3つが挙げられます。
- タイヤの空気圧の低下
- エンジンオイルの劣化
- 指定燃料の間違い
主にこれらの要因が、燃費を悪化させています。
タイヤの空気圧不足
燃費悪化の原因の大半が、タイヤの空気圧不足が原因です。
タイヤの空気圧が適正値より低下すると、タイヤ自体が
柔らかくなり、転がり抵抗が増えるので燃費を悪化させます。
タイヤの空気圧不足は、燃費悪化につながるだけでなく、
タイヤのパンクリスクも増大しますし、走行中に
破裂してしまう恐れもあるので、適切な値に設定して
おくことが重要です。
点検頻度は1か月に1度が推奨されています。
タイヤの空気圧は、自然と低下してしまうので、
定期的な点検と、調整をしておく必要があります。
近年のエコタイヤは、空気圧の適正値がかなり高めに設定
されていることも多いので、より低下しやすくなっています。
点検方法については、
- ガソリンスタンド
- カーディーラー
- 自分で行う
といった手段があります。
自分で行う場合は、エアゲージ、という専用の
メーターが必要になります。
1000円程度から購入可能なので、1つ持っておくと
いつでも点検できるので便利です。
近年は、セルフ式のガソリンスタンドが
増えているので、空気圧の点検を行う機会が減ってきていますが、
店員さんに頼めば点検してくれる場合もあるので、
一度声をかけてみるといいでしょう。
その際は、あらかじめ指定空気圧の確認をしておき
いくつに設定してほしいか伝えます。
空気圧の指定値は、運転席ドアを開けた辺りに
ステッカーが貼ってあります。
![](https://weakest-phoenix.com/wp-content/uploads/2021/08/3745872_s.jpg)
エンジンオイルの劣化
エンジンオイルが古くなると、性能低下が発生します。
この状態が続くと、エンジンがスムーズに稼働できなくなり、
結果的に燃費の悪化を招きます。
燃費だけでなく、エンジン故障にもつながる可能性もある
危険な状況です。
対策としては、定期的な点検と、交換が重要になります。
最近の車はエンジンオイルの交換サイクルが、「1年に1回」等と
かなり長めに指定されていますが、6か月に1回程度は
交換するのが無難です。
交換サイクル内であっても、1か月に1回程度は、
エンジンオイルの量の確認だけは必須です。
![](https://weakest-phoenix.com/wp-content/uploads/2021/08/1288845_s.jpg)
エンジンオイルの銘柄は、純正指定の物か、
それと同等の物を使用すれば問題ありません。
カー用品店などでは、「低燃費オイル」、的な商品を
勧められる場合が多いですが、まずは定期的な交換が重要です。
永く、いいコンディションで乗り続けたい方は、
高性能なエンジンオイルがお勧めですが、
交換サイクルは短めなことが多いので、
使い続けられるかどうかもよく検討してください。
指定燃料の間違い
よくあるケースとしては、ハイオク指定車に、
レギュラーを給油しているケースです。
同じガソリンですが、エンジン性能に大きく影響するので、
燃費にも反映されます。
ヨーロッパ系の輸入車は、ハイオク指定が多いので、
確認の上給油する必要があります。
中にはハイオク厳守の車両もあり、誤給油するとエンジンが
故障してしまうこともあります。
給油口の付近に指定燃料の記載があるので、
よく確認の上、適切な燃料を給油してください。
最後に
まとめとして今回の記事を振り返ります。
燃費悪化には3つの原因が挙げられます。
- タイヤの空気圧不足
- エンジンオイルの性能低下
- 指定燃料の間違い
どれもよくあることですが、
重大な故障や事故につながるケースもあるので、
定期的な点検が重要です。
実燃費がカタログ値通りにはならないのは、
測定環境が全く異なるためです。
理想値ですので、実現するのは難しいです。
低燃費グッズなどは多数販売されていますが、
費用に見合った効果は期待できないでしょう。
もしも、その製品に効果があるのなら、
自動車メーカーが純正採用しているはずです。
それよりも、車両の性能を発揮しきれるように、
日常的な点検とメンテナンスを行った方が、
永くいいコンディションで運用できます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、皆様の充実したカーライフの
お役に立てれば幸いです。