ご覧いただき
ありがとうございます。
最弱フェニックスです。
本日の記事は、
車のバッテリー上がりの原因と、
その回避方法についての記事です。
冬になるとよく、バッテリーに関する
トラブルの話を聞くと思います。
これには主に2つの要因があり、
1つ目が、
「車両での電力消費の増加」、
2つ目が、
「バッテリーの特性によるもの」、
が挙げられます。
バッテリー上がりの多くは、
原因を知っているだけで、
未然に回避が可能です。
2018年の集計では、
JAFの出動実績のトップは
バッテリー上がりです。
全体の約33%、
その数、約71万件です。
1分に1件以上のペースで、
発生している計算です。
JAFが対応していないケースも
含めると、もっと発生数は
多くなります。
バッテリー上がりで困った経験を
お持ちの方や、
バッテリー上がりを回避したい方、
に特に参考になる内容です。
この記事を読んでいただくと、
- バッテリー上がりを防ぐ方法
- バッテリー上がりの対処法
- バッテリーに関する知識
を知る事が出来、
バッテリートラブルを、
未然に回避する事が出来ます。
管理人は、国家資格である、
「第一種電気工事士」、を所持し、
日々生産設備の電気関連の、
メンテナンスの業務を行っています。
電気のプロの目線から、
バッテリートラブルを回避する
知見を紹介していきます。
車のバッテリーに限らず、
スマホ等のバッテリーにも、
共通した知識もあるので、
最後まで読んでいただき、
バッテリーの知識を深めてください。
車のバッテリーとはどんなものか?
別名、「鉛蓄電池」、
と呼ばれ、
主に車のエンジンを
始動させるための、
電源として使用します。
ほかにも、
車両で使用する電気機器を、
安定して動作させるための、
補助電源的な役割も果たしています。
大半の車が、エンジンルーム内に
搭載していますが、
一部車両は、トランクルームに
搭載しています。
今回主として取り上げる
バッテリーは、エンジン始動を
主用途として用いるバッテリーです。
ハイブリッド車のバッテリーや、
アイドリングストップ車の、
電源用バッテリーとは異なります。
同じ「バッテリー」、ですが、
用途も、構造も、
特性も異なります。
車のバッテリーが上がるとどうなる?
基本的には、
エンジン始動が出来なくなります。
この状態にまで陥る事を、
「バッテリーが上がった」、と
言います。
エンジンを始動させる際には、
大きな電力が瞬間的に必要なので、
バッテリーが健全な状態でないと
始動できません。
バッテリーを上げてしまうと、
そのバッテリーは「交換」、に
なってしまいます。
一時的には復帰していますが、
性能は大きく低下しているので、
交換するのが無難です。
交換に伴う費用は、
1万円から4万円程度必要、
になります。
消耗品なので、定期的な
交換は必要ですが、
不注意で上げてしまうのは、
金銭的にも痛いので、
日頃から注意が必要です。
細分化すると、更に3つの段階に
分けられます。
メーター類は動作しているが、エンジンスタートしない
代表的な症状で、バッテリーに
電力は残っているが、
エンジン始動できるだけの
力がありません。
一般的によくある、
「バッテリー上がり」、の状態です。
大半の場合は、
外部から補助を受けることで、
応急的にエンジンをかけられます。
エンジンスタートボタンを押しても反応がない
先ほどのケースとは違い、
メーターやオーディオ類も、
動作しない状態です。
長時間にわたり、ライト類を
点けっぱなしにしてしまったか、
長期間車を動かさなかった場合に
発生するレベルです。
外部から補助を受けても、
エンジンスタート
できない可能性があります。
毎日のように使用していて、
この症状が出た場合、
バッテリーが原因ではなく、
電気系統のその他の故障の
可能性も高いです。
リモコンキーの電池切れ、
の可能性もあります。
その際は、メーター等に
警告が出るので、
落ち着いて対処して下さい。
キーレスでドアロックが解除できない
バッテリーの電力が、
大きく消耗しています。
こちらも長時間にわたり、
ライト類を点けっぱなしに
してしまったか、
長期間車を動かさなかった場合に
発生するレベルです。
外部から補助を受けても、
再始動できる可能性は
かなり低いです。
こちらの症状も、
リモコンキーの電池切れ、
の可能性はあります。
前日まで普通に使用していて、
翌日にこの症状が発生した場合は、
リモコンキーが原因か、
その他の電気系統の故障の
可能性が高いです。
車のバッテリー上がりの原因 5選
主な要因は5つあります。
知っていれば回避できることが
多いので、ぜひ覚えていって下さい。
順に解説していきます。
バッテリーの性能が低下
2つの要因があり、
1つが、
「バッテリーの寿命」。
もう1つが、
「低温が原因の性能低下」。
この2つが挙げられます。
バッテリーが寿命を迎えている
バッテリーの性能は、
徐々に劣化していくので、
ある地点より下がってしまうと、
エンジンを始動できなくなります。
充放電を繰り返すことにより、
徐々に劣化していきます。
これは、スマートフォンの
バッテリーも同じです。
バッテリーの平均寿命は、
「2~3年」、長くて「5年」、と
言われています。
使用環境により異なりますが、
- 短距離走行が多い方
- 月に数回しか乗らない方
- 厳冬地方で使用の方
- 屋外駐車の方
これらの条件が重なると、
寿命は短くなりがちです。
低温による性能低下
バッテリーは低温になると、
性能が大きく低下します。
バッテリーは、化学反応によって
電力を生み出していて、
低温状態になると、この反応が
弱くなるため、性能が低下します。
新品バッテリーでも、
外気温0度で80%程度、
外気温-20度で50%程度の
性能しか発揮できません。
新品でこの状態なので、
古いバッテリーでは更に
性能が低下します。
特に降雪地方に出かけられる方は、
対策を行なって出発してください。
この特性は、「電池」全体に
言えることですので、
寒い場所では、電池の持ちが
悪くなります。
ライト類の消し忘れ
エンジン停止状態で、
ライトなどの灯火類を
点灯し続けたことが原因です。
この場合は、バッテリーの電力を
使用し続けるので、バッテリーの
充電が切れてしまいます。
エンジンが動作している状態であれば、
エンジンで発電した電力を使用するので、
バッテリーは上がりません。
灯火類に関わらず、
オーディオ等の電気機器も、
同様にバッテリー上がりの
原因になり得ます。
長時間のアイドリング
エンジンからの発電が
不十分な場合が多いので、
バッテリーの電力を消費します。
エンジンの回転で発電しているので、
回転数が低いと十分な発電量が
得られません。
その状態で車内で電気機器を使用すると、
バッテリー上がりの原因となります。
長期間車を動かしていない
3カ月程度エンジンをかけないと、
バッテリーは上がってしまうようです。
車を全く使用していない状態でも、
バッテリーは放電しています。
これには2つの原因があります。
1つが「自然放電」、です。
これはバッテリーの内部で、
自然に消費してしまう電力です。
全くバッテリーを
使用していなくても、
ごく少量ずつ
電力を消費していきます。
バッテリーの特性上、
回避する方法はありません。
世の中のほとんど全ての
バッテリーで発生している
現象です。
「乾電池」等にも、使用期限が
明記されていますが、
自然放電による劣化が
発生するためです。
2つ目が、「待機電力」、です。
エンジンを切った状態でも、
バッテリーは複数の電気機器と
接続されています。
これらは少量ですが電力を
消費しているので、
バッテリーを消耗させます。
代表的には、
オーディオのメモリーや、
コンピューター類のメモリーです。
近年は車載される電気機器が
増加したので、待機電力も
増加する傾向にあります。
1回の走行距離が短い
エンジンをかけるときに
消費した電力を、
再充電し切れない状態が
続くとバッテリー上がりに
繋がります。
エンジンをかけるときに、
大量の電力を消費するので、
再充電にも時間がかかります。
毎日乗っていても、
走行距離が短いと
バッテリーは上がります。
車のバッテリーが上がった時の対処法 5選
初めての場合は焦りがちですが、
焦っても事態は解決しません。
とにかく落ち着きましょう。
焦って何度も始動を試みる事は
しないで下さい。
かえって状況は悪くなります。
焦らずに1度試すべき事
バッテリー上がりは、
電力不足なので、
無駄な電力を抑えます。
何度も始動を試みる前に、
以下の作業をして下さい。
- 灯火類が消灯しているか確認
- アクセサリーソケットの
機器を外す - ブレーキ(MT車はクラッチ)
を踏まずに
エンジンスタートスイッチを
2度押す - オーディオ、エアコンの
スイッチを切る
この状態で、ブレーキを踏み、
再度エンジンスタートスイッチを
押してください。
とにかく、電気の消費を
少なくした状態で、
始動を試みます。
再始動できる場合もあるので、
一度試してみてください。
再始動できる場合もあるので、
一度試してみてください。
ヘッドライトを点けっぱなしで
始動を試みていた、
と言ったケースもあります。
他の車から電力を得てエンジンをかける
他の車両から、電力の供給を受け
自車のエンジンを始動します。
救援の車両と、
「ブースターケーブル」、と言う
専用のケーブルが必要です。
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なお、ハイブリッドカーは、
この方法が使えない車両もあるので、
車の取扱説明書で確認してください。
救援車になれない車両もあるので、
車の取扱説明書は
目を通しておく必要があります。
ジャンプスターターを使用する
エンジン始動を目的とした、
携帯型バッテリーです。
大電力を蓄える事が出来る、
モバイルバッテリー的な物です。
現に、モバイルバッテリーとして、
使用できる製品もあります。
救援車両などは不要なので、
1人でもエンジンを始動できます。
ロードサービスを利用する
車の救急車的な存在です。
「JAF」、が有名ですが、
他にも運営している
サービスはあります。
自動車保険等での、
「ロードアシスタンス」、が
このサービスになります。
バッテリーを交換する
自宅駐車場などで、バッテリーが
上がってしまった場合で、
早急に車を使う必要がないのなら、
最もリーズナブルで、
最も確実な方法です。
どの道バッテリーは交換になるので、
この時点で変えてしまうのが、
最も効率的と言えるでしょう。
購入ディーラーが比較的近所なら、
換えのバッテリーを持って、
駆けつけてくれる場合もあります。
車のバッテリー上がりを防ぐ方法 5選
車のバッテリーは、
少しずつ劣化していくので、
劣化を感じにくく、
ある日突然寿命を迎えます。
トラブルにを回避するために、
以下の方法を実施して下さい。
6カ月に1度はバッテリーの点検を受ける
「バッテリーテスター」、と呼ばれる
専用の診断装置で、バッテリーの
健康状態を診断できます。
自動車ディーラーや、
大手のカー用品店、
一部のガソリンスタンドには
用意があるはずです。
5分も掛からずに診断できます。
受けたことがない方は、
1度受けてみるといいでしょう。
5分も掛からずに診断できます。
受けたことがない方は、
1度受けてみるといいでしょう。
時期としては、
春の終わりと、秋の終わり頃が
ベストです。
バッテリーに負荷の掛かる
季節の前に、受けておくと
いいでしょう。
降雪地帯に出かける予定がある時は、
出発の2週間程度前に、1度点検を
受けておくと安心です。
あくまでも簡易検査なので、
1つの目安として捉えて下さい。
注意点としては、信頼できる
店で診断を受けてください。
悪質な店舗では、
バッテリー交換を促すために、
わざと悪い結果が出るように
診断を行う場合もあります。
換時期を迎えたバッテリーは交換する
バッテリーの寿命は、
長くても「5年程度」、なので
異常がなくても、5年で交換
するのは有効的です。
最近のバッテリーは
性能がいいので、限界寸前まで
快調に動作する場合もあります。
予兆がつかみにくいので、
何の前触れもなく、突然エンジンが
かからなくなったりします。
車両に搭載される電気機器の数も、
多くなっているので、
バッテリーにかかる負荷は
大きくなっています。
長期耐用の消耗品なので、
トラブル回避のために
定期的に交換しておくと
良いです。
車内での電力消費を減らす
自動車の発電能力は、
そこまで大きくなく、
家庭用コンセントと比べると
かなり貧弱です。
自車を走行させる分を
発電する前提なので、
大きな余裕は持たせていません。
そのため、車内で使用する
アクセサリー類は本来計算外であり、
日常的に高負荷の電気機器を
使用していると、バッテリー上がりに
なります。
身近な所では、
スマートフォン等の急速充電器、
特に「出力10ワット」を超えるような、
家庭用クラスの充電器を
日常的に使用すると、
バッテリー上がりの原因になります。
他にも、出力の高いオーディオや、
後部座席用のモニター、
車用温冷庫なども電力消費が
大きいので、常時使用すると
バッテリー上がりに繋がります。
不要な時は電源を切っておくと、
バッテリーへの負担は
軽減されます。
節電と言っても、くれぐれも
ヘッドライト等の、
灯火類を節約しないように
してください。
道路交通法違反は勿論ですが、
自車、他車共に危険を
及ぼすので、灯火類は
状況に応じて適時使用してください。
アイドリングストップ機能を停止する
アイドリングストップ中は、
バッテリーが充電されないので、
充電不足になりがちです。
車両の制御装置で
自動制御されていますが、
それでも完璧ではありません。
特に、使用頻度の低い車や、
1回の走行距離が短い車は
アイドリングストップ機能を
停止しての走行をお勧めします。
バッテリーに保温材を巻く
低温や高温からバッテリーを
保護すると、能力低下を
抑えられます。
バッテリーに巻き付ける
専用の保温材が
販売されています。
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バッテリーを車体から
取り外し、巻き付けるだけ
なので、新品交換時に
施工しておくと、
何もせずともバッテリーが
保護されます。
価格も2000円程度ですので、
屋外保管の方は施工しておくと、
バッテリーの保護に役立つ
と思います。
車のバッテリー上がりの前兆 5選
以下に挙げる症状は、
代表的なバッテリー上がりの
前兆ですので、早期に
バッテリーの診断を受けてください。
早めに察知し、バッテリートラブルで
貴重な時間を失うことは、
回避して下さい。
エンジンのスターター音が弱々しい
エンジンをかける際の、
「キュルキュルッ」、と
言った音が、高さが低く感じたり、
音が弱く感じます。
エンジン始動に時間がかかる
様になる場合もあります。
バッテリーが劣化すると、
電力不足からこのような症状が
出ることが多いです。
アイドリング中にライトの明るさが不安定
アイドリング回転の
上下に合わせるように、
灯火類の明るさが変化します。
車内のイルミネーション類にも、
同様の症状が出ることもあります。
アイドリング回転数が上がると、
明るくなり、下がると暗く
なります。
一瞬変化するのではなく、
下がった時に暗く
なりっぱなしなのは、
バッテリーの劣化が考えられます。
アイドリング中のワイパーの動きに力がない
こちらも灯火類の明るさと、
同じような現象です。
一部の車両の場合は、
速度に応じて自動的に
ワイパー速度を制御しています。
なので、一概には言えませんが、
バッテリーに問題がある場合、
ワイパーの力が弱々しくなります。
パワーウインドーの動作が遅い
こちらも電気を使って動かすので、
ワイパーと同様の症状が出ます。
パワーウインドーは、
電力消費が大きめなので、
症状が出やすいです。
明らかに遅い、と感じたり、
重々しく動作したりすると、
バッテリー劣化のサインです。
ドアロック解除の反応が鈍い
以前より車体に近づかないと、
ドアロック解除が
反応しなくなります。
リモコンキーの電池切れの
場合が多いですが、
リモコンの電池を変えても
改善されない場合は、
車体のバッテリーの劣化が
考えられます。
突然のバッテリー上がり回避には定期点検と定期交換
バッテリーの劣化具合は、
目で見てもわかりません。
確実な方法は、定期的な点検と、
定期的な交換に尽きます。
慣れた方であれば、ご自身で
簡易的な点検は可能ですが、
知識や経験も必要ですので、
専門家に任せるのが1番です。
最後に
まとめとして、今回の記事を
振り返ります。
バッテリーが上がると、
エンジンのスターター、と
呼ばれる部品が
作動できなくなります。
原因としては、
- バッテリーの性能低下
- ライト類の消し忘れ
- 長時間のアイドリング
- 長期間車を使用していない
- 1回の走行距離が短い
バッテリー上がりの時の
対処方法は、
- 電力消費を抑えて
エンジン始動を行う - 他の車から電力を得て
エンジンをかける - ジャンプスターターを
使用する - ロードサービスを
利用する - バッテリーを交換する
- 押し掛けを行う
バッテリー上がりの前兆は、
- エンジンのスターターが
弱々しい - ライト類の明るさが
不安定になる - ワイパーの動作が
不安定になる - パワーウインドーの
動作が遅い - ドアロック解除の
反応が鈍い
バッテリー上がり対策としては、
定期的な点検と、
定期的な交換、これに尽きます。
普段はあまり意識することがない
バッテリーですが、
日々劣化していっているので、
性能低下に気付きにくいです。
出先でバッテリーが上がると、
対応に多大な労力を要します。
日頃から点検を行い、
バッテリートラブルを
未然に防いでください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
この記事が、皆様の
充実したカーライフの
お役に立てれば幸いです。