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ガソリンエンジン車に「軽油」を給油するとどうなる?【高額な修理代が発生します】

知識
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ご覧いただきありがとうございます。
「最弱フェニックス」、と申します。

今回の記事は、ガソリンエンジン車に
「軽油」、を誤って給油するとどうなるのか?
について解説していきます。

結論としては、
「高額な修理費用が発生」、します。

今回の記事は、
自動車の知識に不安をお持ちの方。
セルフ式スタンドを利用して、
謝って給油してしまったらどうなるのか。
と言った不安や、
疑問をお持ちの方に向けた
記事となっています。

管理人は、
ガソリンや軽油を扱える、
「危険物取扱者乙種4類」、
の国家資格を所持者であり、
日常的に生産設備の修理
の業務に携わっています。
これらの知見を基に、
軽油と、ガソリンの特性の違いと、
入れ間違いを起こした後の
修理の流れまでを、
解説していきます。

当ブログでは、自動車に関する知識を
発信しています。
正しい知識を持って、安心して、
安全なカーライフを
楽しんでいただけるような
内容となっています。

ぜひ最後までご覧ください。

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そもそも軽油って何?

「ディーゼルエンジン」
にて使用する専用の燃料です。

主に、「大型トラック」や「バス」、
に給油します。

ガソリンと同じく
石油から精製されていますが、
引火点などの特性が違うため、
共用することは出来ません。

燃料である点以外は、
基本的に「別の物」、と言えます。

何故、軽油を使用するの?

大重量の車両を動かすには、
「ディーゼルエンジン」、の
特性が合っているため、
使用されています。

エンジンや車両の構成部品の
設計次第では、
普通自動車でも使用は可能です。

国内メーカーでは、
「マツダ」、が
ディーゼルエンジン車の
発売に力を入れています。

ヨーロッパでは、
多数のメーカーから
発売されており、
ディーゼルエンジン車、
はそんなに珍しい存在では
ありません。

軽油とガソリンがなぜ共用できないのか

エンジンの基本的な設計が異なり、
燃焼に関する特性も違うからです。

こちらに関しては、
記事の後半で解説します。

ガソリンエンジン車に軽油を給油すると

エンジンはかからなくなります

いくつかの段階を踏んだ後、
最終的には、
エンジンは停止
してしまいます。

その後はエンジンは再始動できず、
大掛かりな修理が必要になります。

実際はエンジン不調から始まる

誤給油後も、しばらくは
普通に走行可能です。

その後徐々にエンジンの出力が
低下し始めます。

エンジンの回転が不安定になり、
次第に排気ガスが黒くなります。

この段階では、ガソリンと軽油が
混ざっているため、エンジンは
停止しません。

その後、100%軽油になると、
エンジンは完全に
停止していしまいます。

燃料が燃焼する原理が全く違う

ガソリンエンジンの原理

  1. 燃料と空気が混ざってエンジン内へ供給
  2. エンジン自体の動作で圧縮
  3. 高温、高圧となる
  4. スパークプラグで点火
  5. 圧縮された気体が爆発、燃焼
  6. 回転力を得る

ディーゼルエンジンの原理

  1. 空気がエンジン内へ供給
  2. エンジン自体の動作で圧縮
  3. 高温、高圧となる
  4. エンジン内へ燃料を噴射
  5. 燃料自体が自然に発火
  6. 圧縮された空気と共に爆発、燃焼
  7. 回転力を得る

強制的に着火するか、自然に発火するか

小さな差かも知れませんが、
エンジンの原理的には
大きな差です。

燃焼が発生しないので共用不可

ガソリンエンジン車に
軽油を使用した場合、
「圧縮」、の工程で上手くいかず、
燃焼させることは出来ません。

エンジンにとって、
「圧縮」、の工程は非常に重要です。
ディーゼルエンジン車の
圧縮力は、ガソリンエンジン車
に比べてかなり高いです。
2倍近い差があり、
ガソリンエンジンでは、
軽油を圧縮しきることが
出来ないのです。

このため、
「エンジンを動作させることが
不可」、となります。

ガソリンエンジン車に軽油を給油すると大掛かりな修理が必要

燃料を間違えただけだから、
「入れ替えれば済むんじゃないの?」、
と思われる方も多いと思います。

理屈はそれでいいんですが、
実際はそうはいきません。

燃料系統全てに軽油が回ってしまう

燃料タンクを空にして、
ガソリンを入れ直しても、
燃料の配管内には
軽油が残っています。

これらを綺麗に洗浄する事は、
不可能ではないですが、
すべて手作業となり、
現実的ではありません。

燃料系統部品一式交換となる場合も

燃料噴射装置や、燃料ポンプ等は、
かなり精密にできており、
ガソリンを使用することを
前提に作られています。
ここに軽油が混ざった場合、
一時的には使用できても、
今後不具合が発生する可能性は高く、
予測も立てづらい状況です。

こうなると修理工場としては、
考えられる部品を、
「全て交換」、と言う形を
取るしかありません。

管理人も、生産設備の
修理の仕事をしているので、
この辺りはよく分かります。
発生するリスクが不明確な場合は、
可能な限り新品に交換します。

こういった事情もあり
修理費は、高額に
なりがちです。

修理費は、
50万円程度、との
話も聞きます。

「ガソリン」、と言う、
非常に危険な物質を使用する場所
なだけに、神経質になります。

場合によってはエンジンも分解整備

給油された燃料は、
最終的にはエンジンに到達します。

そのため、ディーラーや、
メーカーの判断次第では、
エンジン自体の、
「分解整備」、にまで
及ぶ可能性もあります。

こうなると、「車両買い替え」、
も視野に入ってくるような、
修理費用になります。

単純な間違いが大きな代償に繋がる

「たかが燃料の入れ間違い」、
と思われる方もいるとは思いますが、
近年の自動車は、
かなり高精度に作られているので、
波及する影響は大きくなりがちです。

給油前には燃料の種類の確認を
忘れずに行ってください。

最後に

まとめとして、今回の記事を
振り返っていきます。

  • 軽油は、ディーゼルエンジン専用
  • ガソリンエンジン車に軽油は
  • 使用できない
  • ガソリンエンジン車に
    軽油を給油するとエンジン不調が発生
  • だんだんひどくなり、エンジン停止

入れ間違いの後、
修理については、

  • 燃料系統一式交換の可能性
  • 燃料入れ替えだけでは済まない
  • エンジン本体の分解整備の可能性も
  • 修理代は数十万円単位の場合もある

軽油の誤給油は、大きな代償を
払うことになる危険な行為です。
しっかり確認して、
給油してください。

レンタカーや、代車を使用する場合に
入れ間違いが多いです。
よく確認を行ってください。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

この記事が、皆様の
充実したカーライフの
お役に立てれば幸いです。

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