自動車のタイヤってどうなってる?【ただの黒いドーナツでは無い】

メンテナンス
スポンサーリンク

外から見ると、
「黒いゴムの塊」ですが、
実際は複数の構造体が、
集まって構成されています。

理由は、数多くの矛盾した要求に応えるためです。

路面を確実に捉え、
車を安定して接地させる事。
1トンを軽く超える重量を支え、
さらにその何倍もの衝撃荷重に、
耐える事。
路面の起伏や、荷重の方向や大きさの変化に
素早く対応する事。
乗員が安全かつ、
快適に過ごすことが出来る事。
等、単独の素材では、
とてもクリアできない条件が、
課せられています。

今回はタイヤの構造について、
簡単に説明をします。

「タイヤの構造が知りたい」、という方。
「車のメカ的な知識を深めたい」、と言う方に、
特に有益な内容になっています。

タイヤはどのような構造になっている?

タイヤの土台 ビードワイヤー

金属でできた「ワイヤー」が、
タイヤの中心近くにあり、
タイヤの「芯」を構成しています。

人間の体で言うと、
「骨」、に当たる部分です。

タイヤの骨組み

タイヤの強度と、柔軟性を持たせています。

柔らか過ぎると、外部からの力に弱くなり、
硬すぎると、乗り心地が悪くなります。

ちょうどいいバランスが求められます。

人間の体で言うと、
「筋肉」、に当たります。

大きくは次の2種類の構造体です。

スチールベルト

こちらも、金属製のワイヤーで出来ています。
ワイヤーを編んで形成されていて、
荒目の網の様になっています。

カーカスコード

特殊な繊維で出来た布です。
一般的な布とは違い、
大きな強度を持っています。
先ほどのスチールベルトの周りに、
巻き付けるように構成されています。

「スチールベルト」、と
「カーカスコード」、
これらが、タイヤにかかる、
外部からの力に耐える、
部分を受け持っています。

タイヤの皮膚 トレッド

普段私たちが、目にしている部分です。
ゴム製の層で、カーカスコードを保護しています。
路面との摩擦力を発生させたり。
前後、左右方向のねじれ、たわみ、
に耐えつつも、程よく発生させたりと、
多くの性能が要求される部分です。

人間の体で言うと、
「皮膚」、と言えるでしょう。

トレッド面は、複数の事が要求される部分なので、
それぞれに担当を分けて、
構成されています。
ですが完全にパートが分かれているわけではなく、
それぞれが密接に相関し合っているので、
開発などは難しい部分です。

タイヤの種類や、メーカーによる特性の差は、
この部分に起因するところが多いです。
各社が開発に力を入れている部分です。

トレッド

路面と接地している部分です。
赤囲みの部分です。

路面とのグリップ力を、
発生させています。
表面に付けられた溝で、
雨天時に路面の水気を、
タイヤの外側へ追いやり、
グリップ力を確保します。

サイドウォール

側面の、メーカー名などが
記載されている部分です。
赤囲みの部分です。

車体の前後左右方向の力に耐え、
さらに適度にたわむ事で、
運転しやすさを実現しています。

この部分は、外部から刺されたりする力には
非常に弱いです。
右左折の際に、縁石などにぶつけてしまうと、
あっけなくパンクしてしまいます。
さらに修理も不可能なので、
特に注意が必要です。

ショルダー

その中間部分のカーブしてる辺りです。

ドレッドとサイドウォールを、
つないでいます。
特性の異なる2つを、
上手く結合させないと、
タイヤの能力を活かしきれません。

空気もタイヤを構成する要素

タイヤは、ホイールと組み合わされ、
内部の空洞部分に空気を入れ、
その圧力で外力に耐えています。

一般乗用車用のタイヤであれば、
タイヤ単体状態なら、立てておいて
人が上から座れば変形します。
このように、
タイヤ単体では、それほど強い強度は
持っていません。

適切な空気圧をかけることで、
初めて、「タイヤ」、として機能します。

空気圧が規定値より外れていると、
パンク等のタイヤトラブルの原因になったり、
異常摩耗や、燃費の悪化、
乗り心地の悪化、を招きます。

良いことは1つもないので、
小まめな空気圧点検を実施しましょう。
タイヤメーカーの推奨は、
「1か月に1度」、です。

ひとたびパンクトラブルに遭えば、
1時間近くは時間を失うことになります。

1か月に1度、5分もかからない点検で、
これらのリスクが減らせるのであれば、
何てことない手間だと思います。

タイヤの点検については、
こちらの記事をご覧ください。

最後に

今回の記事のまとめです。

タイヤには、複数の異なる能力が
求められています。

  1. 路面を確実に捉える事
  2. 大きな荷重に耐える事
  3. 路面に変化に柔軟に対応する事
  4. 安全で快適な運転が出来る事

これらを達成する為に、
複数の材料を組み合わせて、
タイヤは構成されています。

  1. タイヤの骨格。「ビードワイヤー」
  2. タイヤの筋肉。「スチールベルト」
           「カーカスコード」
  3. タイヤの皮膚。「トレッド」
           「サイドウォール」
           「ショルダー」 

最も基本的な要素は、
「空気圧」です。

以上がタイヤの構造と、役割です。
普段、気に留める事もない
存在かも知れませんが、
困難な要求を
突き付けられている部品なのです。

今回の記事が、皆様の充実したカーライフの、
お役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました